恋に落ちたとき、脳にはPEA(フェニール・エチル・アミン)という
覚醒剤に似た作用を持つ脳内物質が増えることが
ここ数年の大脳生理学の分析で明らかになっています。
この物質が作用すると、脳は恋愛を何事にも優先し
相手のことしか考えられなくなる状態に。
けれど覚醒剤的な物質をいつまでも分泌していては身体が持ちません。
1ヵ月後か2年後か、その時期はさまざまですが、
ともかく脳はいずれその分泌を止めてしまいます。
本当のパートナーシップが築けるのは、まさにその時点から。
恋のトキメキが失われたからといって
その相手を本当に好きな男ではないと判定するのは早計なのです。
むしろPEAが分泌されている間は、何も見えない状態。
正しい判断能力はないといえるでしょう。
<よくわかる恋愛感情の仕組み1>
人間は誰かを追い掛けて恋している時は
PEA(フェニールエチルアミン)という物質が脳内に分泌され
さらにその人を好きになるといわれています。
このPEAは別名「恋の媚薬」と呼ばれていて
追い掛けられると出なくなります。
恋愛のかけひきでは
いかに相手のPEAを引き出してやるかが鍵と言えます。
<よくわかる恋愛感情の仕組み2>
「心」や「感情」というのは
理屈で割り切れないものの象徴とされ
神秘的な感じさえ受けるような存在であった。
いや、それ以前に、心や感情はその”存在”すらも
あやふやである。
しかし、脳の研究が進んだ近年
様々な感情が発生するメカニズムは
徐々に解き明かされつつある。
その結論は、ほぼすべての感情が
脳内において分泌される物質の作用だというのである。
具体的に、物質とその効果を列挙すると
・セロトニン:幸せ、愛
・フェニ—ルエチルアミン:気分の高揚
・βエンドルフィン:安らぎ、多幸
他にもあるのだが
とりあえずこの3つを挙げたところで
これらを使って「恋愛感情」というのを説明すると
一体どうなるだろうか。
(上のリストと対応させながら読んでみてほしい。)
まず、ある異性を見たときに
セロトニンが分泌され、恋愛感情が起こる。
また、フェニールエチルアミンの作用によって
気分が高まってドキドキする。
やがてつき合い始め、その関係が長く続いていくと
フェニールエチルアミンによるドキドキは徐々に減っていくが
今度はβエンドルフィンが出て安らぎや癒しを感じるようになる。
そして恋愛の終わり。
別れた後、セロトニンやβエンドルフィンがとまり
失恋の後の、憂鬱な気分がやってくる。
今まで薬物をガンガン与えられていたものが、
別れによって急に断たれたのだから
次にやってくるのは”禁断症状”である。
そして、その後は『恋愛中毒患者』となり
新たな恋愛を求めつづけるのだった。
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